【理系】イギリス大学院留学で落第しそうな話
こんにちは~
今回は、念願のイギリス大学院留学で落第するかもしれないという大ピンチに陥っている話についてまとめます。
まさか私がこんなことに
タイトル出オチではありません…
前回の記事でかなり偉そうに自分の大学院出願について語り、その努力のかいもあって(?)無事イギリスの大学院に入学した私。
しかし、今、マスターが取れないかもという大ピンチに直面しています。
成績の内訳
その経緯をお話しする前に、まずは私の所属していたコースの成績内訳について説明させてください。
私は理系コースの中で、テストや授業より研究(=修論)が主体のコースに入学しました。修士号が取れるかどうかはテストと研究のそれぞれの点数の合計で決まります。
合計の点数のうち、
- テスト 30%
- 研究 70%
という比重になっています。
さらに、テストも教科毎に4つのModuleに分かれていて、その比率は均等。分かりやすく図示するとこんな感じです。
成績には以下のように5段階評価が定められていて、基本的にC以上が合格となります。最近は日本の大学もこのようになっているところが多いですね。
- A 70点以上
- B 60~69点
- C 50~59点
- D 40~49点
- F 39点以下
Module 1は必修で必ず落としてはいけないんですが(つまり Module 1に関してはC以上の成績でないといけない)、それ以外のテスト(Module2,3,4)なら、1つだけならD取っても落第にはならないみたいです。もちろん、仮に落とした場合、DistinctionやMeritは取れないですが。
思いっきり油断したテスト勉強
Module 1と2、Module3と4の試験はそれぞれ同日に受けるのですが、Module 1,2は2017年12月に、Module 3,4は2018年4月に試験が行われました。
さらに、それぞれ試験日の数週間前に、試験の概要を説明してくれるガイダンスがありまして、Module 1,2のガイダンスに出席したところ、配布資料にOpen book (持ち込み可)って書かれてたんです。
なんだ!勉強しなくていいじゃん!留学って案外楽なもんだな~
馬鹿な私はそう思って、授業の軽い復習以外特に何もせず当日を迎えたのです…
悪夢の試験当日
こうして迎えた試験当日、余裕な表情で学校に到着した私。
教室前には、熱心にノートを見てるコースメイトたちが…
このとき少し違和感がしたのですが、私は気にせず授業の分厚いレジュメの束を片手に教室へ。
「こんなにたくさんレジュメがあると、持ち込み可でも答え探すの大変だよね~」と、何気なく友達に話しかけたところ、
「……今日のテストはClosed(持ち込み不可)だよ…?」という返答。
?!!?!?!?!??
頭の中リアルにこんな感じでした・・・
実は、Module 1はPCで解答する試験と紙ベースの試験の2つのテストで構成されてまして(つまり、12月は1日で実質3つのテストを受けることになります)、Open bookなのはModule 1のPCのものだけだったのです。
それを私は3つのテスト全てが持ち込み可だと勘違いしていたのです・・・。
もちろん、ノー勉に等しい私は全然問題を解くことができませんでした
解答できないので、時間があり余りすぎて最後の方はむしろ冷静になって試験を終えました。
試験の結果は…
年明けに出た試験の結果は、
- Module 1 D(50点未満)
- Module 2 F(40点未満)
はい、予想通りですね。むしろModule 1がDで済んだのがびっくりです。
どうやら、持ち込み可であるPCのテストがそこそこできたので何とか持ちこたえたようです。
しかし、Module 1は必修なのでDでも許されません。留学しょっぱなから試験を2つ落とし、大きくつまづいてしまいました…
このまま落第してしまうの?
普通海外大学の場合、単位が足りないと判明したら、退学(矯正帰国)または留年を勧められます。
ただ、イギリスの場合、「なぜ落第してしまうような学生を採用したんだ」と、大学や教員が責められてしまうのを避けるためか、Re-sit(追試)を受ける権利が与えられます。
追試は、ふつう学期中に行われるのですが、マスターは1年間しかないということもあり、翌年入学してくる学生と同じタイミングでRe-sitを受けることになります。
つまり、追試を受けるのは1年後。
翌年のクラスの学生と一緒に受けるわけですから、当然彼らのために来年授業も開講されますし、テストの内容も今年のものとは多少変わったりするでしょう。
幸い、Imperial Collegeには授業のオンデマンドシステムがあり、日本からでも授業の動画を見ることができます。レジュメも履修登録サイトでダウンロードが可能のため、わざわざ授業に出席する必要はなさそうです。
さらに、ブリティッシュカウンシルというイギリス政府の公的機関が試験代行サービスを提供しており、所定の手続きを済ませれば、わざわざロンドンまで行かなくても日本で追試を受けられるのです。
※追記:ブリティッシュカウンシルでRe-sitを受けてきました!
その後奇跡が起きる
Module 1,2の悪夢の後、テストに関してはすっかり改心しまして、Module 3,4はきちんと勉強をした結果、それぞれB,Cを取ることができました…!
その後修論も無事提出し終え、帰国して落ち着いたころ、テスト・修論の結果発表が来ました。
はい。まあ分かっていたけどでもやっぱ辛いな…泣
Module 1があと1点及ばなかったのがさらに泣けてきます。
しかしさらに数日後、Administrationからメールが。
なんと、Module 1の点数は39点でボーダーギリギリだったので、特別にCで合格にしてくれるそうです!!!!!
こんなことってあるんですね…日本の方が採点が甘いとはいえ、一回出た結果が覆ることってなかなかないですよね。
Module 1はテストが実質2つあるので、これで負担はかなり解消されました!!
それでも、Module 2はCritical failなのでRe-sitは必須だそうです(泣)。これに合格しないとマスターはもらえないので、まだまだ安心できる状況ではありません…
教訓
私のこの過ちに皆さんが学ぶべきことは、試験の形式は必ず確認しようということです。
当たり前すぎて多分皆さん呆れてるかと思うんですが、私がこの記事を通して伝えたいことはこれに限ります。
まとめ
という訳で実は、約1か月後にRe-sitを控えております…
なので、まだ今のところ「イギリスの修士号を持っている」というように自慢をすることはできないばかりか、高い学費を溶かしたどクズでしかありません…
Re-sitのレポは1か月後にまた投稿する予定なので、皆さん、何卒私の幸運を祈っててください!!!
ちなみに、
Module 1,2のテストを受けたときはまだアルバイトは始めていないので、そういったクレームは受け付けません!
…余計クズやないかい!
<追記>
12/13に東京のブリティッシュカウンシルで追試を受けました。詳しくは下記をどうぞ。
<テストはダメでも論文はAでした>
<留学生だけどバイトもしていました>