イギリス大学院留学中にアルバイトはできるのか?
「留学中にアルバイトなんてできるのかな?もしできたら生活費にも余裕が出て助かるんだけど・・・」
このような疑問にお答えしたいと思います。
個人的な結論としては、上手くやれば意外とできちゃうし、お小遣いも稼いで気分転換にもなるんです。今回は、そんな自分の経験をまとめてみました。
- 留学中にバイトを始めた理由
- アルバイトを探そう
- バイトをする際の注意点
- 給料について
- 実際にロンドンでアルバイトをした結果
- 留学先でアルバイトをするメリット
- 留学先でアルバイトをするデメリット
- まとめ
留学中にバイトを始めた理由
「正規留学、しかも大学院なんて、今まで以上に自由な時間ないだろうな~」と思っていた時期が私にもありました。
しかし、留学は実は意外と時間に余裕がある!
まあ、これは正直コースやプロジェクトにも因るんですが、私が選んだプロジェクトは序盤に実験をした後はデータをぽちぽちいじって「ああでもない、こうでもない」って考えるタイプのプロジェクトでした。
一日中 学校や研究室に籠って実験したり、ということもなく、留学中盤辺りは修論のプレッシャーもさほどなかったので、特にすることがない日がちらほらありました。
「せっかくロンドンにいるんだから、日本ではなかなか経験しにくいことをしよう!」と思って考えた結果がアルバイトでした。
アルバイトを探そう
日系で働きたい場合
日系のアルバイト先、つまり、日本食レストランなどで働きたければ、MixBというクラシファイドがおすすめです。
求人欄には飲食店の他、家庭教師の募集もたまにしています。求人の他にも住居や物の売買などもしているので、結構見てみると面白いです。
非日系で働きたい場合
日系じゃなくてローカルのお店で働きたい!という人は、例えばPret A Mangerなどのチェーン系列のお店であれば、公式サイトや近くの店舗に募集がないか確認したり、店員さんにCV渡して売り込む、なんかもありだと思います(その場合は、ちゃんとマネージャーなど役職のある店員さんに渡しましょう)。
バイトをする際の注意点
面接時や実際に働く前に以下のことをきちんと確認しましょう。
ビザ・National Insurance Numberについて
日系や中国系に特に多いのですが、ビザやNational Insurance Number(日本でいうマイナンバーカードのようなもの。イギリスで働く際には必須)を確認しないところがあります。こういうところは税金を誤魔化している可能性があるので、役所にばれた時に結構面倒です。
給料について
ビザ・National Insurance Numberと同じ理由ですが、脱税手段として給料を手渡しにするお店もあります。余程のことがないかぎり、振込で受け取るのがベターでしょう。
また、給料の支払い頻度として日本では月払いが一般的ですが、週払いのお店もあります。
レストランで働く場合、チップやサービスチャージが時給と別途で支給されることが多いです。大体注文金額の10~15%を従業員で分け合う形になります。これも面接時に確認すると良いでしょう。
シフトについて
Tier4ビザをもつ学生は週に20時間以上労働してはいけないのですが、それを無視して過剰労働させるところもあるので注意してください。大体「週4日以上」と書いてあったらやめておきましょう。
有給休暇について
実は、雇用主は有給休暇を学生のアルバイトであっても取得させることが義務付けられています。ただ、あまり知られていないことなので知っていても知らぬふりをする雇用主が多いです。有給は労働者の権利なので遠慮せず申請しましょう。
Almost all workers are legally entitled to 5.6 weeks’ paid holiday a year (known as statutory leave entitlement or annual leave).
This includes:
- agency workers
- workers with irregular hours
- workers on zero-hours contracts
An employer can include bank holidays as part of statutory annual leave.
有給休暇日数の概算は下記で行えます。
交通費について
これも日本とは違う点なのですが、基本的に交通費は出ません。税金システムがイギリスは日本と違うためで、交通費を経費に入れることができないためです。
実際にロンドンでアルバイトをした結果
バイトがある日のスケジュール
私はロンドン中心部にあるお寿司屋さんでアルバイトを始めました。
バイトがある日は、
- 16:00 学校を出る
- 16:30 バイト先到着、まかないを食べる
- 17:00 勤務開始、開店準備、お掃除など
- 18:00 開店
- 22:30ごろ 閉店、片付けなど
- 23:00 勤務終了、残ったお刺身などをいただく
- 23:30 帰宅
という感じのスケジュールでした!あまり日本と変わらないかも?
実際どれくらい稼げたのか
時給が£8(≒¥1,150)で1回当たり約5~6h勤務、週2~3日(月当たり10日くらい)働いていたので、おおよその月給は
£8×5.5×10=£440(≒¥66,000)
これに、さらにサービスチャージが加算されます。私の場合、大体月当たり£100(≒¥15,000)だったので、合計で月給は£540(≒¥81,000)でした!
サービスチャージのおかげで勤務日数の割に日本の飲食店で働くよりもかなり稼げます!
留学先でアルバイトをするメリット
お金がたまる
まあ当たり前といえば当たり前ですね。重要なのは、外貨でお金がたまるということです。
他の外貨に比べるとポンドは円に対してやはり割高です。日々の支払いに日本のクレジットカードを使わなくて済むのはとても助かりました。
もし帰国時にポンドが余ったら、外貨預金にまわして資産運用するのも賢いと思います。私はバイト代がたまったらすぐ旅行に使っていたので、帰国時にはそんなに貯まってませんでしたが笑
接客英語が身につく
お客さんはほとんどが日本人以外の外国人なので、接客はほぼ英語オンリー。基本的な接客英語はもちろん、お話好きなお客さんも多いので雑談力も身についた気がします。あと、私は寿司屋で働いていたので、魚の英語名にも詳しくなりました!笑
美味しいまかないが食べられる
ロンドンの食事情って昔よりかなり改善されたとは言いますが、個人的には「お金をかければかけるほど美味しい」という印象で、学生がお世話になりがちなチェーン系のカフェレストランやスーパーのお惣菜などは、まだまだ日本と比べたら美味しくはないです。
しかも、お魚は高い&種類が少なくて、スーパーにはサーモンやタラばっかり!お刺身もなかなか気軽に食べられません。
そんなときに、バイト先で勤務後に余ったお刺身などのまかないをいただけたのは本当に助かりました。
海鮮丼とか
親方特製の太巻きとかをいただけて、しかも生ビールまで飲めちゃいました!
ちなみに、勤務前はキッチンさんが作ったまかないもいただけたので、1回働けばその日の2食まかなって節約にもなりました~!
勤務前のまかないは和食も多いのですが、
キッチンさんは中国人なので本格的な麻婆豆腐もいただけました!ありがたい…!まあおかげでめちゃくちゃ太りましたけど…
留学先でアルバイトをするデメリット
上げるとすれば以下のような感じでしょうか。リスクを考えたうえでアルバイトするかどうかを決めましょう。
- 生活が不規則になりがち(私は大学で朝早かったので地味に辛かった)
- 学業に支障が出る可能性(当たり前ですが、アルバイトをするために留学しに来てるわけではないです。私のバイト先はテストや修論前はシフトを減らしてくだっさったので何とかなりました)
ちなみに、バイトを始める前の出来事ですが、結構学業でピンチな時もありました・・・
まとめ
学生の本分を忘れずに適度にやれば、学校以外の人と交流できてお小遣いも稼げるし、アルバイト一つとっても日本との文化の違いを感じられたので、私はロンドンでバイトしてみてよかったなと思います!
そんな感じで、時間に余裕があれば気分転換にアルバイトをしてみるのもいいかもしれません!というお話でした。