イギリスの留学生はパリへ行くと安く旅行できる理由
「イギリス留学しているけど、ヨーロッパに旅行に行きたいな。でもできるだけ安く抑えたいな・・・」
こんな要望に応えていきたいと思います。
イギリスやロンドンに住んでいればおそらく皆が行くであろうパリ。
実はイギリスの留学生だと、交通費以外でも日本の学生よりかなり節約できちゃうんです!
今回はその方法についてまとめました。
ロンドンの良いところといえば
ロンドンは博物館や美術館が基本的に無料のため、観光する際のコストが抑えられます。
しかも年会費£5のStudent Art Passに登録すれば、通常であれば有料の展覧会も、ほとんどの博物館・美術館で無料になるのでさらにお得。
私は美術館・博物館めぐりが旅行のメイン目的の一つで、海外旅行でも日本で過ごしているときも美術館は結構行ってるんですが、入館料って地味に高い。
日本だったら学生でも¥1,000以上は普通にするし、海外だと為替の関係で実質もっとお金がかかりますよね~しかもチケットを買うのにも並んだりするので結構大変です。
パリは若い旅行者に優しい
ロンドンに住んでた時に、週末に弾丸でパリに行くことになったんですが、「憧れのパリ!行きたい美術館がいっぱい!」って感じでテンション上がっていました。
でも入館料を実際に調べてみると、
- ルーブル美術館 €15(約1950円)
- オルセー美術館 €14(約1820円)18~25歳 €11(約1430円)
地味に高い、、こればかりは仕方のないことですが。外食とかもきっと高いだろうし、これは旅行後節約せねば…と考えていたのですが、よくよく美術館のホームページを眺めていると、以下のような記述を発見しました。
美術館の無料観覧
以下の方々は、ルーヴル美術館とウジェーヌ・ドラクロワ美術館を無料でご観覧いただけます。
- 18才未満の方
- 失業者、RMI受給者(6ヶ月以内に発行された証明書の提示が必要となります。)
- 美術美学史、デザイン、造形美術の現役教員の方(指導教科を明記した証明書の提示が必要となります。)
- 芸術家会館(Maison des Artistes)とAIAP国際造形作家協会メンバーの造形美術家
- EU圏とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン公国に居住する18才から25才までのすべての国籍の青少年
- ICOM(国際博物館会議)および ICOMOS(国際記念物遺跡会議)のメンバー(その年に有効な会員カードの提示が必要となります)
無料
- 18 才未満の方
- 18 才~25 才までのフランスまたは EU 圏在住の方
- オルセー美術館の年間パスポート(Carte blanche)をお持ちの方、オルセー美術館友の会(la Société des Amis du Musée d’Orsay)とアメリカン・フレンズ(American Friends)の会員の方
引用:オルセー美術館 利用案内
どうやら、「EU圏に住んでいること」と「年齢(18~25歳)」を証明できれば、美術館には無料で入館できるみたいです。
イギリス留学をしている方であれば、もうここでピンときたはずです。そうです、BRPさえあれば、パリ観光は無敵です。
実際に試してみた
オルセー美術館に来ました。
入館するには、オンラインかカウンターでチケットを買い、ゲートを通らなければならないのですが、カウンターは開館直後であっても地味に並びます。
しかし上述のように、BRPを持っていれば、カウンターに並ぶことなく、ゲートに直行して係員さんに見せればそのまま入館できます。イギリスに住んでいて初めてBRPに感謝したくらいめちゃくちゃ便利です。
使えるところはかなりある
写真はパリのセントチャペル教会。
ざっと調べた限りだと、オルセーやルーブル以外にもBRPで無料で入館できる施設は複数あります。
- セントチャペル教会
Free entry : The monument is free on the Saturdays and Sundays of the "European Heritage Days" which are organised on the 3rd weekend of September ; the 1st Sunday of the month (from 1 January to 31 March and from 1 November to 31 December). : Details of 'Free entry - terms and conditions'. Free admission for under 18 years and 18-25 year olds and / or residents of the U.E, payment in the monument on the day of the visit.
- オランジュリー美術館
Free admission
Visitors under 18 years old
Visitors aged from 18 to 25 years old who are European Union nationals, and non-nationals who are long-term residents (more than 3 months) of an EU Member State, on proof of entitlement.
All visitors on the first Sunday of each month
おそらく、ほぼ全てのパリの美術館・博物館で適用されると思います。係員にBRPを見せるだけですし、チケット購入のためにカウンターに並ぶ必要もないので楽ですね。
Brexit後は不明
注意点としては、2020年のBrexit後は、イギリスはEUの一員ではなくなってしまうので、BRPを持っていても有料になる可能性があります。
BRP発行にも数万円と決して安くないお金を払っているので、この恩恵に預かるためにも、今のうちにパリへ行きましょう!
さらにユーロスタースナップを使えば、交通費も節約できちゃいます。詳細はこちらの記事からどうぞ。